VMFAT-101
Marking of 1976' SharpShooter
2月の末といえば 東京は、まだまだ寒い!しかしロサンジェルスは、半袖でも大丈夫 そしてアリゾナのユマは真夏である。ユマは年間を通じて降雨量が少なく、安定して訓練が出来る絶好のポジションなのだ。1980年ごろは、当時のヤクルトスワローズがユマでキャンプを毎年開いていたため この町で日本人は有名であった。我々も基地のガードから「野球のチームと一緒に来たのかい?」と聞かれたことがあるが・・野球関係者が海兵隊基地柵外のオレンジ畑の中、1日中写真撮っているわけ無いだろう!と思いながらも、彼らに追い出されなかったことだけを喜んだ。SHのシューター君たちはここの主役であり 周辺の射爆場を使って様々な訓練を行っていた。
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海兵隊は偵察飛行隊を含め、全盛期には21個もの実戦飛行隊と4つの予備役飛行隊がF-4ファントムを運用していた。ベトナム戦争後、一部の飛行隊はAV-8Aハリアーに機種変更したが、それでも海兵航空隊の主力はFA-18Aが登場する迄ファントムが長い間務めていた。VMFAT-101は、ベトナム戦の最中F-4ファントムのパイロットの不足を補うため急遽1969年初頭MCASエルトロで創設され、その後天候による訓練のロスを減らす目的で、部隊は年間を通じ天候の安定しているアリゾナ州ユマ海兵隊航空基地に本拠地を移した。

 ファントム全盛期はこの部隊の他にビューフォートにVMFAT-201(KB)と言うもう1つの訓練部隊が存在していたが、ベトナム戦の終了に伴いVMFAT-201(Howks)は移動先のチェリーポイントで1974年に解散している。したがって 海兵隊のF-4ファントムでの転換訓練は、MCAS Yumaのこの部隊が一手に引き受けていたのである。

 VMFAT-101は、1987年FA-18に機種転換してMCASエルトロに移動 この基地の閉鎖に伴い 現在はMCASミラマーでホーネットライダーの育成に活躍している。Sharpshootersのインシグニアは当時スパローを打ち出すファントムであったが、今は当然FA-18に変わっている。(次ページで紹介)
 下掲載のi一連の白黒写真は1980年にMCAS Yumaにて撮影したF-4N/Jである。訓練担当部隊の為、当然ではあるがF-4BからN型,J型を経て最後のS型まで全ての機種を運用した飛行隊であった。1980年代、所属機の塗装はロービジの波を受け既にカラーマーキングは無く「SH」のレターのみになっていたが、部隊創設の初期はグリーン色を基調にしたセンスの良いマーキングを施しており注目された飛行隊。(2002/6/14 記)
Wings
Marking of 1971' SharpShooter
この2枚の写真は、下の白黒写真を撮影した1980年から更に5年遡った1975年8月にNAS ノースアイランドの海軍リワーク施設で撮影されたものである。渡辺明さん作品で、VMFAT-101のこのマーキングを撮影している日本のマニアは少ない。しかも 上は、J型 下はN型で 尾翼のダークグレーンが非常にきれいである。J型のSH-07の方は、パッケージポッドにも かわいらしい”SHダイヤモンド”が書き込まれている。渡辺さんからのお便りによると この時代ノースアイランドの海軍リワーク施設では、海軍機の改造(例えばF-4BからF−4N)や改修(装備品のアップグレード)などを請け負っていたそうです。